しかし、今は普通にちゃんと暮らせていますので、安心していて下さい
つい、ちょっと前の日曜日
洗剤が無いのに気がついて、買いに出かけてメシ食って、40分程して帰ってきた来ました
すると、一号がいきなり猛烈な勢いで甘えるのです
普段の甘え方とは違っています
まるで、何かに怯えているような、凄い勢いで台所の椅子に駆け上がっています
前にも書いたように、台所の椅子は、一号の甘え所です
ところが、椅子に飛び乗ると、勢い余って落っこちてしまうのです
それも、頭から落ちたり、下半身から落ちたり、猫の俊敏さとはかけ離れた落ち方です
何度も登っては落ち、登っては落ち・・・・
僕は一号を抱え上げて、膝に乗せ、自分も椅子に座りました
飲み物を飲もうと思ったのですが・・・
一号は、しきりに僕の口に入る物を気にします
また、僕の方を見て訴えかけます
餌が欲しいと言っているようです
そこにあった猫用おやつの「干しカマ」をあげると、今まで見た事がないような、凄い勢いで食いつきます
「おかしいな・・餌が無かったのかな・・?」と餌皿を見ると、カリカリが、たっぷり残っています
すっかりおやつを平らげた一号に「お前、餌はちゃんとあるよ」と、餌皿の方へ降ろしてやると、また凄い勢いでカリカリをがっつきます
あまりに激しくて、重たい瀬戸物の餌皿がどんどん移動していく程です
次にはピチャピチャ水を跳ね上げながら、凄い勢いで水を飲み
ゲーゲー吐きだしました・・・
そんなスピードで餌を食べたらそりゃ吐きもするだろう・・と思いながらも、注意深く一号を観察してみると・・・
まるで酔っぱらいか、薬でラリったように、ふらふらあちこちに体をぶつけながら歩いています
上半身と下半身の連携が取れていません
また、甘えも収まりません
これは、ただ事ではない・・・
日曜の夜九時をまわっていたので、救急病院に電話して、連れて行く事にしました
獣医師は、注意深く一号を触診、観察し、
やはり、上半身と下半身の神経系の異常が見られるとのことでした
診断は
十中八九、留守中に、
てんかん発作を起こしたと思われる・・
とのことでした
てんかんとは、脳内の電気信号がデタラメになって、発作症状を繰り返す事を言います
僕は見ていませんが、発作は、全身を伸ばしたまま、数十秒から数分痙攣するようです
てんかんを起こした後、脳の食欲を司る部分が刺激され、猛烈に食欲が出る事は良くある事で
上半身と下半身とのバランスが取れなくなる等の、神経系統の異常、また、発作を起こした不安から来る甘えなど
今回の一号は、その、典型的な例だというのです
猫のてんかん発作
犬の場合、100分の1の割合で起こりますが、猫はもっと確率が低くなります
そして、原因不明の特発性てんかん(真性てんかん)は、猫の場合非常に少なく、ほとんどは、脳に異常があるということです
真性てんかんの場合、発作を起こしてしばらくすると、ケロッと元に戻るので、少し様子を見て下さいと、獣医師に言われ、二日ほど一号の様子を観察していました
元々おとなしい猫だった一号ですが、その日以来、まるで老猫のように反応が鈍くなり、猫じゃらしにも反応しなくなりました
気が気でない僕は、近所のかかりつけの病院に相談しに行く事にしました
つづく・・
東大農学部の研究所まで行って診断してもらいましたが、結局原因は発見できず……
今は抗てんかん剤を飲む毎日です。